まだ物事を論理的に考えて理解することは難しく、物事をありのまま直感的に受け入れ理解する時期。
つまり、直感的理解力のほうが論理的理解力よりも長けている時期です。
この時期の英語教育は、右脳を刺激して想像力や直感力を身につけるようなものが良いでしょう。
具体的には以下のようなことができることとして挙げられます。
- 英語の音声を家庭内で流す(英語圏のような環境を人工的に作る。)
- 英語の絵本の読み聞かせを始める(内容や意味は問わない。英語の音とイメージを結びつけることが目的。)
- 英語の歌に合わせてダンス、体を動かす
- フラッシュカード(文字なしのもの)で「英語の音+イメージ」の結びつけ
目次
英語の音声に触れる時間を作る
家庭内で英語の音声に触れる時間を意識的に作りましょう。
ただ、英語の音声をオーディオやテレビを通してただ流すだけでは意味がないという研究もあります。(全く聞かせないよりかは意味があると個人的には思いますが)
「赤ちゃんは語学の天才」というパトリシアクール(Patricia Kuhl)教授の有名なTED talks をご存知ですか?実際に動画をご覧いただくのわかりやすいと思いますが(日本語字幕がついています)、彼女のスピーチの中でのポイントは次の通り。
実際に動画をご覧いただくのわかりやすいと思いますが(日本語字幕がついています)、彼女のスピーチの中でのポイントは次の通り。
- 言語習得には「臨界期」という効率よく学習できる時期が存在する
- 第一臨界期は生後8〜10ヶ月
- 赤ちゃんに音声やビデオで第2言語を聞かせるだけでは意味がない(=人との関わりが重要)
赤ちゃんは国籍に関わらず、生後7ヶ月までは「自分の言語」を決めずにあらゆる言語も平等に聞き分けることができるといいます。それ以降の生後8ヶ月からは自分にとって生きていくのに必要な言語を判断し、その言語の情報を集めていくのだそうです。生後8〜10ヶ月のころに集めた音の情報をその先の何年も使っていくのだそうです。
彼女のスピーチの中でも気になるフレーズが「赤ちゃんにオーディオやビデオを通して音声を聞かせるだけでは言語習得の効果がない」というもの。
これはどういうことなのだろうと、色々な専門家の参考文献を読んで考えてみたのですが、私は次のように解釈しました。
「言語はあくまでもコミュニケーションの手段で、他社との関係を促進するために言語は習得される」つまり
「生まれたばかりの赤ちゃんにとっての重要度は、”人との関わり”>”言語習得”であり、人との関わりの中でのみ言語を習得する」
特に日本のように日本語だけで生活できるような環境の場合、生きていくのに英語が必要だと日常生活で感じる場面は少ないのではないでしょうか。
そこで必要になってくるのが、家庭内の人間(特に親)からも英語の音声を聞く、ということだと思います。
現実的に家庭内でできることを考えてみました。
- 英語絵本の読み聞かせ
- マザーグースなど英語の歌やビデオを流し、親も一緒に歌ったり踊る
- フラッシュカードやピクチャーディクショナリーで英語とイメージを結びつける
英語絵本の読み聞かせ
「英語絵本の読み聞かせ」は人との関わりの中で言語習得ができる絶好の機会です。
正しい音を知るためにもCDがついている英語絵本がおすすめです。ただCDのかけ流しだけにするのではなく、実際に親が読み聞かせる機会もたくさん作りましょう。
英語の絵本の読み聞かせをするときは、使用する言語は英語だけ。内容や意味には突っ込まず日本語を挟まずに読み聞かせます。
英語の歌を一緒に歌おう
乳幼児は歌に合わせて歌ったり、踊ったりすることが大好きですよね。
その好奇心を上手に使いましょう!なんだか楽しそうだなと思わせるためにも親も一緒に楽しむ姿勢を見せることが重要です。
特に0〜2歳の時期は右脳の方が発達していて物事を直感的にとらえるのが得意です。体を動かしながら楽しく英語の音にも触れられると思います。

英語の音とイメージを結びつける
2歳ぐらいになれば日本語でも身の回りにあるものを指差して名前を言うようになったり、知ってるものを口にするのが楽しい時期です。
色々なものに対する興味が現れてきた時期から、簡単なピクチャーディクショナリーなどを使いながら英語の音とイメージを結びつけていきましょう。