幼児のころから家庭で積極的に英語学習の取り組みをされていると、その方向性などで悩む時期もあるのではないでしょうか。
正しい音をインプットさせる環境を作ることは、家庭でも可能です。英語の歌を聞いて歌ったり、英語でアニメを見たり、フラッシュカードやピクチャーディクショナリーで新しい単語を知る…などなど。
ただ、正しい知識を正しくインプットできるか?という点においては疑問が残ります。
正しい知識を正しくインプットする点に関してはプロ(英語の先生)に任せるのが良い、というのが個人的な考えです。
英語教室や個人で英語を教えている先生は教えるプロです。子どもの年齢やその子の理解度に応じて伝え方を変えたり、その子に適したやり方を見つけるのが得意です。また、どのような過程で教えていくかという点についても熟知しています。
じゃあ、最高の英語塾や英語の先生を見つけて通わせたらいいのかというとそれだけでは不十分で、やはり家庭での取り組みも必要で重要です。
つまり何が言いたいかというと、
プロから正しい知識を正しく学び、家庭では復習(音のインプット、音読や読み書きのアウトプット)を欠かさない環境をつくる
ことが保護者の方が大切な子供のために最大限できることだと思います。
(このサイトでは家庭でできる英語学習について発信していますが、すなわちそれは、お家でいかに正しい知識を復習するか?そのために必要なコンテンツや方法とは?ということについて発信しているつもりです。)
目次
本当に良い英語教室の探し方(オンラインも含む)
私自身も英語教師として働きお金をもらっています。その立場からみて、このような英語教室や個人の先生なら安心して任せられるかなと感じる目安をまとめてみました。
英語塾に何を求めるかは人によって異なりますが、塾であろうと個人の先生であろうと、少なくとも以下のポイントがあやふやな場合はそれに対してお金は払いたくないなと感じます。
英語塾の説明会に参加したり、電話やメールで問い合わせをすれば担当の人がお話してくれると思うので是非たずねてみてください。
- カリキュラムがしっかり提示できている
- フォニックスに関していえば、体系的に学べるカリキュラムであること
- 何の目的でそのコンテンツ(レッスン内容)があるのかを説明できる
- 授業以外での英語への取り組みを提案してくれる

1.カリキュラムがしっかり提示できている
基本ですよね。払う授業料に対して、何が学べるのか?カリキュラムを提示できない場合は駄目です。
カリキュラムと言っても、具体的には以下のようなものでしょうか。(子どもの年齢によって多少変わる部分もありますが)
- 詳しい授業内容や毎回のレッスンの流れはどんな感じ?
- 使用する教材は?
- 1年間(短期間クラスならばその期間)で、学ぶ内容は?
- レッスンの中で理解度を計るような復習する内容があるか?
- ホームワークの指示はあるか?
2.【フォニックスに関して】体系的に学べるカリキュラムである
フォニックスは特にプロに任せた方が良いと感じる分野です。
アルファベット単体の文字と音の関係だけならば動画だけでも大丈夫かもしれませんが、、「異なるスペリングで同じ音ルール」や「同じスペリングで異なる音ルール」など複雑なものになってくると親子のみで取り組むのは大変かと思います。(学校でも指導対象になっていないのは、正しいフォニックス指導ができる教員が圧倒的に少ないという現実もあります。)
フォニックス学習を謳う英語教室は最近多いですが、これだけはしっかり確認してください。
フォニックスが体系的に学べるカリキュラムか?
部分部分だけを取り扱うような、なんちゃってフォニックスではないか?ということです。
これは私の実体験のお話ですが、良ければご参考に。
フォニックス指導を売りにしている英語教室があったので期待に胸を膨らまし勤めてみることに。しかし実際に勤めて蓋を開けてみると、レッスンのスキマ時間にアルファベット単体のフォニックス読みを指導するだけ。よもやフォニックス指導に関する年間カリキュラムはない。というような酷いものでした。。教壇に立ちながら、目の前にいる生徒にも申し訳なく、気持ちよく働けないのでそこは退職しましたが。
・・・というような英語教室も実際に存在するので、いくらフォニックスを看板にしていても言葉だけに踊らされず、内容やカリキュラムもよく確認されることをおすすめします。
フォニックスに使用する教材は、有名なものであればジョリーフォニックスでもmpiなどがありますが、オクスフォード出版やe-future出版でも他にも良いものはあるので、何でも良いと思います。
何度も言いますが、大切なのはフォニックスが体系的に学べるカリキュラムです!
3.レッスン内容の目的が説明できる
様々な英語教室でいろいろなレッスンが行われています。
どんな形態のレッスンであれ、それぞれの内容に目的があります。
〇〇のスキルを上げるために、△△をすることが必要なので、◇◇という教材を使用する。など。
何の目的のためにその教材を使用するのか、その教材を使用することでどんな力を養う狙いがあるのか、などは考えられたカリキュラムであれば説明できるはずです。
聞いてみて嫌な反応されたり答えを曖昧にされたら、私ならばおや?と感じるポイントです。まず選びません。
4.レッスン以外での英語への取り組みを提案してくれる
レッスン以外の取り組み。言い換えると、家庭での宿題・ホームワークですね。
レッスンに参加してやりっぱなし、ではなくて家庭での取り組みを指示してくれるか?
なぜなら、レッスンに参加しただけでは多くの人が望まれるような英語の力はつかないからです。
ピアノのレッスンと同じだと考えると分かりやすいでしょうか?ピアノのレッスンに参加しただけでは上達しませんよね。レッスン以外での練習は欠かせません。
英語も同じです。レッスンの復習になるようなものをホームワークに課す英語教室が多いかと思いますが、それ以外にできる家庭での取り組みも提案してくれるような先生や教室は親切です。
家庭でできる英語学習については当サイトでも色々と提案していますので、ご参考ください。
英語教室には行くべき?
正しい知識を正しくインプットする点に関してはプロ(英語の先生)に任せるのが良い、というのが個人的な考えです。
また、英語の知識がある程度身につき、英語で簡単な会話ができるようになった段階でネイティブスピーカーとの英会話の機会を作ることは非常に意味のあることです。
ですが、子ども本人の気持ちが一番大切です。
英語はただでさえ外国語で、日本語が母語である身からするとストレスの多いものなのに、それを強制的に学ばされているとしたら、それはとっても苦痛なこと。
子どもは何歳であっても、英語に限らず何でもやらされていると感じたときからやる気を失います。
英語教室やオンラインでのレッスン(読み聞かせなど)は、家庭で楽しく英語にふれる時間を増やして身近なものに感じるようになってからで良いと思います。

家庭での取り組みについては以下をご参考いただけたらと思います。年齢別になってはいますが、初めから読まれることをお勧めします。

あとは親が英語に対してポジティブな姿勢を見せることも大切です。
英語を勉強し直したり、英語で映画や番組を観たり、英語で本を読む、英語で仕事をする姿を見せるなどなど。
よく英語教室に通う生徒の保護者の方から「私は英語がさっぱりなので、この子にはしっかり学んでほしくて…」というお話を受けますが、子は親の背中はよく見ているものです。親がしようとしないことを子どもは進んでするでしょうか?
せっかくなので、そのような方にも親子で一緒に英語を楽しみながら学んでほしいと思います。