前回に引き続き、カーンアカデミーキッズ(Khan Academy Kids)のお話です。
「カーンアカデミーキッズって何?」という方はまず、こちらの記事をお読みください。

カーンアカデミーキッズで学習できることは沢山あり、コンテンツも充実しています。上手に使えば、英語塾はもはや必要無くなるほどの充実具合です!
しかし、そのコンテンツの充実さゆえ、「何から始めたらいいのか?どう使えばいいのか?」がかえって分かりにくくなってしまいますよね。
オフィシャルサイトを見ても、こういう手順で進めていこう!というような「おすすめの使い方」なるものはまとめられていなかったので、私だったらこう使うという方法を考えてみました。
ここでは「フォニックス」にフォーカスをあて、「カーンアカデミーキッズでフォニックスを学ぶときにおすすめの使い方」についてまとめていきます。
目次
コンテンツの選び方
1. Library をタップ

アプリを開くと、上のような画面が出てきます。
左上の [ Library ]と書かれた紫色の本のアイコンをタップしましょう。
2. Reading をタップ

[ Library ] に入ると下のような画面が出てきます。
上に学習コンテンツのアイコンが出てきて、タップして選ぶことができます。
[ Reading ] のアイコンをタップしましょう。
3. レベルを選ぶ

レベルを選びます。レベルの変更箇所は上の画像を参考にしてください。
- Preschool (Age 2)
- Preschool (Age 3)
- Preschool (Age 4)
- Kindergarten
- 1st Grade
数字の順番にレベルを上げていくのがおすすめです。
レベルの進め方
「フォニックス」に関しては、子どもの年齢に関わらず、一番下のレベルから始めていくのが良いと思います。
内容的には非常に簡単に感じることもあるかもしれませんが、重要なのはアルファベットの「文字」とその「音」について学ぶこと。アルファベット文字の名前だけではなく、その文字の「音」をインプットすることが目的です。
1. Preschool (Age 2)

[ Reading Foundational Skills ] でアルファベット文字の「音」について学習しましょう。
[ Letter A ] など、[ Letter ◯ ] シリーズでそれぞれのアルファベット文字の音について歌で学ぶことができます。しっかり音を真似るようにしましょう。[ Alphabet Books ] では、学習したアルファベット文字を使ったストーリーを読むことができます。短くライム(韻を踏んだ)の文で作られたストーリーでサクサク読み進められます。

- [ Reading Foundational Skills ] の [ Letter ◯ ] シリーズ
- [ Alphabet Books ]
[ Writing and Language ] は子どもが文字や文字を書くことに興味を持ち始めてから、スタートすればよいでしょう。まずは書くことよりも、音を意識することに重点を置きましょう。
2. Preschool (Age 3)

レベルが変わっても、引き続きでアルファベット文字の「音」について学習していきます。
Preschool (Age 3)のレベルになると、各アルファベット文字の音のほか、[ Ryming (韻) ]や、[ Syllable(シラブル、音節) ]、[ Blend Sounds(ブレンドされた音) ] などといった内容も出てきます。
[ Reading Foundational Skills ] で順番に学んでいきましょう。
その後は、[ Reading Foundational Skills: Practice ]のシリーズで学んだ知識の確認をしていきます。
- [ Reading Foundational Skills ]
- [ Reading Foundational Skills: Basic ]
その後はコレ!
- [ Reading Foundational Skills: Practice 1 ]
- [ Reading Foundational Skills: Practice 2 ]
[ Writing and Language ] では色々な英単語について学ぶことができます。ゲーム感覚ですすめていけば良いのではないでしょうか。
3. Preschool (Age 4)

Preschool (Age 4) になると、「文字 (letter)」から「語 (word)」にフォーカスされ、文字が単語の中でどのように発音されるか?という内容になってきます。
[ Reading Foundational Skills ] で順番に学んでいきましょう。
リーディングは、「イラスト+音声のみ」形式の [ Early Readers ] を進めていきましょう。文字が無いほうが、音に集中できるので良いと思います。
- [ Reading Foundational Skills ]
- [ Reading Foundational Skills: Basic ]
その後はコレ!
- [ Reading Foundational Skills: Practice 1 ]
- [ Reading Foundational Skills: Practice 2 ]
リーディングは
- [ Early Readers ]
4. Kindergarten

Preschool (Age 4)と重なる部分が多いですが、より深めた内容になっています。
リーディングは、[ Non-Fiction: Animals ] など、どんどん興味のあるテーマから読み進めていきましょう。
- [ Reading Foundational Skills ]
- [ Reading Foundational Skills: Basic ]
その後はコレ!
- [ Reading Foundational Skills: Practice 1 ]
- [ Reading Foundational Skills: Practice 2 ]
リーディングも進めていきたいところ。
- [ Non-Fiction: Animals ]
- [ Vehicles ]
- [ National Geographic Young Explorer ]
5. 1st Grade

1st Grade になると、フォニックスの内容は更に深くなります。
「母音」が深堀りされ、「長い母音」「短い母音」「読まない母音」や、"ai"と"ay"など「異なるスペルで同じ音の母音」などを学習していきます。
また「子音」についても、「Digraph (2文字で1音を作る)」や、"bl" "br" "gl" "gr" などの「ブレンドされた音」の内容がカバーされています。
一気にレベルが上った感のある内容ですが、充実のコンテンツですね。
さらにフォニックスだけでなく、「サイトワーズ (Sight Words) 」についても学習できます!順番としては、「母音」「子音」のフォニックスの学習が一通り終わったあとから「サイトワーズ」を始めるのが良いと思います。
- [ Reading Foundational Skills ]
- [ Vowel Sounds ] (母音)
- [ Digraphs & Blends ](子音)
その後はコレ!
- [ Reading Foundational Skills: Practice 1 ]
- [ Reading Foundational Skills: Practice 2 ]
- [ Vowel Sounds: Practice 1 ]
- [ Vowel Sounds: Practice 2 ]
- [ Digraphs & Blends: Practice 1 ]
- [ Digraphs & Blends: Practice 2 ]
その後は「サイトワーズ」を!
- [ Sight Words ]
- [ Sight Words: Practice 1 ]
- [ Sight Words: Practice 2 ]
リーディングは興味を示すものを読み進めていけばいいと思いますが、読んでいく順番をつけるとすれば、[ Early Readers ]シリーズ(1st Gradeは他のレベルとまた異なる内容です) → [ Non-Fiction: Nature ] [National Geographic Young Explorer] → [ Stories ] の順番が文字数、内容的に取り組みやすいと思います。
無料で、これほどまでに系統立てられて作られている教育コンテンツは他にあまりありませんよね。とっても素晴らしい教育アプリなので、沢山の子どもたちの目に触れ、英語をもっと身近なものにしてもらえたらいいなと思います。