どうして日本人は英語が聞き取れないと言われるのか?

中学・高校で少なくとも6年間は英語を学んでいるのに、自分の英語力に自信がないと答える人は少なくありません。また、韓国や中国など他のアジアの国々やその他の国々と比べてみても、日本人は英語が聞き取れない、話せないといまだに言われます。

その大きな理由の1つは、音声指導や音声のインプット量が圧倒的に少ない英語教育の現状だと個人的に考えています。

どうして正しい音声指導、音声のインプットが必要なのか?を見ていきましょう。

なんで英語が聞き取れないの?

地球上に存在する同じ人間が話す言語なのに、どうして英語が聞き取れないのでしょう?

極論を言ってしまえば、それは脳が英語を言語として認識していないからです。

音の処理

専門家ではないので詳しく説明はできませんが、噛み砕いて(私にもわかるレベルで)説明すると、耳から入ってきた音の情報は、脳にある情報と照らし合わされ、それが「雑音」なのか「言語」なのか?という処理がされるそうです。

例えばここに日本語話者がいて、その人がきいた音が誰かが話す日本語だったとしたら、脳にある日本語の情報と照らし合わせて、「言語」として音の情報の処理がされるということになります。

一方で、知らない言語を耳にしても、脳にその言語に関する情報がなければ「言語」と認識できず「雑音」として流れていってしまうことになります。

英語を耳にしても聞き取れないというのは、簡単に言ってしまえば、脳にある英語に関する(音の)情報が足りないという状態です。

母語の音の周波数の関係

年齢を重ねていけばいくほど、新しい言語の習得はなかなか大変になると聞いたことはありませんか?その理由の1つに、「母語の音の周波数」が関係していると言わます。

母語の音の周波数が言語認識に影響

赤ちゃんは生まれてから6〜8ヶ月ごろまでは、親の国籍に関わらず、あらゆる言語を聞き分けられる能力があるということがアメリカ・ワシントン大学のパトリシア・クール教授の研究で明らかになっています。

生まれて最初の誕生日つまり1歳を迎える頃には、その能力が失われていき、自分の周りで話されている言語のみを自分にとって必要な言語だと認識するそうです。

そして、思春期を迎えるころには新しい言語の音の獲得は大変難しくなっていきます。

上のグラフでも分かる通り、「日本語」と「英語や米英語」と音の周波数の閾値の重なりはほとんどなく、日本語の音の周波数の閾値を超えた言語に関しては聞き分けが難しくなるということになります。

脳の発達に合わせてアプローチを変えよう

母語の音の周波数が日本語と英語でこんなにも違うから、両親がバイリンガルだとか、たまたま英語圏に住んでいるとかではない限り、英語の聞き分けは諦めるしかないのか。。と思ってしまいそうになりますが、そこで必要なのが「日本語にない音(=聞き取れない音)を後天的に正しく学ぶ」ことだと私は考えています。

日本語にはなくて英語にはある音といえば、"R" や "L"の音であったり、母音''a"の音ですね。そのような「日本語にない音」のインプットは日本語圏で生活している限り普段の生活を通してだけでは難しいので、そのような環境を作り出してやる必要があります。

また、年齢や脳の発達具合に応じてアプローチを変えていくことも必要です。

文字を認識していないような年齢の子に、文字を通していくらフォニックスを学ばせても無意味ですし、論理的思考力が優位になってくる年齢の子相手に、赤ちゃんや幼児に対するようなアプローチをしていては身にも付きませんし時間の無駄になります。

「年齢や脳の発達に応じたアプローチ」に関しては「はじめに」のところから読んで見てください。

はじめに